勝利至上主義について

■2018/8/5 支援会の皆様へ

長くバスケットボールに取り組んだり、選手がラストイヤー(6年生)になると、だんだんと勝ちたい気持ちが増えてきます。それは選手だけでなく、支援会の皆様やコーチ陣も同じです。
そうなると、心の片隅に「勝利至上主義」の概念が生まれてまいります。近年問題になっている、監督コーチによる「アメフトの危険タックル問題」、選手による「ハンドボール部の反則行為」は、「勝利至上主義」の概念から生まれた悪質な行為です。
スポーツの世界だけでなく、大人社会で問題になっている「品質偽装」なども、ライバル会社からの勝つために生まれた「勝利至上主義」の概念の一部とも言えます。
勝つためだけ・自分の利益にだけにとらわれた魔のささやきに勝てなくなると、人はルールから逸脱した行為に発展してしまいます。

勝ちたい気持ちが決して悪い訳ではありません。スポーツを行う以上、勝敗は避けて通れない結果です。
大和クラブは、相手がいてコントロールできない結果にこだわるのではなく、自分自身の取り組みや、それまでの経過(プロセス)に焦点をあてて、選手の育成に努めています。試合に勝つのも勿論うれしいけれど、それよりも大切な仲間とバスケットボールを通じてキラキラと輝き笑顔があふれる楽しい時間を過ごしてもらうこと、決められたルールや状況の中で課題を乗り越えられる力を養ってもらいたいと思っています。

 一度足をとめて、今を見るのではなく、選手の将来を見てあげて欲しいと思います。それが選手にとって、将来かけがえのない財産になると大和クラブは信じています。